「毎日、何十件ものデータを別のリストと見比べて、一つずつ手作業でコピー&ペーストしている…」
「関数は難しそうだし、いつも#N/Aエラーが出て、結局手作業に戻ってしまう…」
もしあなたがそう感じているなら、もう大丈夫です。
VLOOKUPは一見難しそうに見えますが、実はたった4つの簡単なステップで使いこなせるようになります。
そして、多くの人がつまずく#N/Aエラーには、決まった原因しかありません。
この記事では、VLOOKUPの基本から実務で役立つエラー解決法、さらには「こんなこともできるの?」と驚くような応用テクニックまで、豊富な図解で徹底的に解説します。
この記事が、VLOOKUPへの苦手意識をなくし、面倒なデータ入力作業から解放されるための第一歩となることを願っています。
VLOOKUPとは?| 検索とデータ抽出の自動化ツール
VLOOKUP(ブイルックアップ)関数は、簡単に言うと「大量のデータの中から、指定したデータに対応する情報を探し出してくれる」機能です。
あなたの手元に「商品コード」の一覧があり、別の場所にある「商品マスタ」から、それぞれのコードに対応する「商品名」や「価格」を一つずつ手作業でコピー&ペーストしていませんか?VLOOKUPを使えば、この作業がものの数秒で終わります。
- 請求書作成: コードを入れるだけで商品名と単価を自動表示。
- 顧客データ管理: 顧客IDから氏名や住所を瞬時に検索。
- 在庫管理: 商品名から現在の在庫数をチェック。
これまで手作業で多くの時間を費やしていた照合業務が、VLOOKUPを使いこなせば一瞬で終わることも珍しくありません。
VLOOKUPの基本構文|4つのパーツを理解しよう
VLOOKUPの数式は、以下の4つのパーツ(引数)でできています。
この4つさえ覚えれば、もうVLOOKUPは怖くありません。
=VLOOKUP(検索値, 範囲, 列番号, [検索方法])
- 検索値(何を?): 探したいデータが入っているセル。
- 範囲(どこから?): データを探す表全体。最も重要なルールとして、検索値は必ずこの範囲の「一番左の列」になければなりません。
- 列番号(どの情報?): 範囲の中で、取り出したいデータが左から何番目の列にあるか。
- 検索方法(どうやって?): **「FALSE」**と入力して、検索値と完全に一致するデータだけを探します。

まずは、「何かを、どこから探して、何番目の情報を持ってくるか」という命令だとシンプルに理解しましょう。
VLOOKUPの使い方4ステップ|これだけ覚えればOK!
ここでは、「商品マスタ」から「商品名」を自動入力する例で、実際の操作を解説します。

ステップ1:検索したい値を指定する
まず、商品名を表示させたいセルに =VLOOKUP( と入力し、キーとなる「商品コード」が入っているセルをクリックします。

ステップ2:範囲を指定し、F4キーで絶対参照する
次に、参照先の「商品マスタ」の表全体を選択します。すぐにキーボードのF4キーを1回押すことで、$マークが付き、数式をコピーしても参照先がずれません。

ステップ3:列番号を指定する
選択した「範囲」の中で、取り出したい「商品名」が左から何番目の列にあるか数え、その数字(例:2)を入力します。

ステップ4:検索方法に「FALSE」を指定する
最後の引数に、完全一致を意味する「FALSE」を入力します。最後に ) で閉じてEnterキーを押せば完成です。あとは、この数式を下のセルにコピーするだけで、すべての商品名が一瞬で表示されます。

もう怖くない!#N/Aエラーの解決策
VLOOKUPで最もつまずきやすいのが、#N/Aというエラーです。
これは「見つかりませんでした」という意味。
落ち着いて以下の原因を確認しましょう。
- 検索値が「範囲」の「一番左の列」にない:これがVLOOKUPの絶対ルールです。
- 検索値に該当するデータが本当に存在しない:リストとマスタの両方を見比べて、データがあるか確認しましょう。
- 絶対参照を忘れて数式のコピーで範囲がずれた:F4キーを押したかもう一度確認してください。
- 半角/全角、不要なスペースなど「見えない違い」がある:
A-001とA-001(全角)や、りんごとりんご(スペース)は別のデータと認識されます。 - データ型が異なる:参照元のコードが「数値」で、検索先のコードが「文字列」になっているとエラーになる場合があります。
【便利技】IFERROR関数でエラーを非表示にする
エラー表示のままでは見栄えが悪い時は、IFERROR関数を組み合わせます。 =IFERROR(VLOOKUPの数式, "該当なし") こうすることで、エラーが出た場合に「該当なし」や「””」(空白)と表示できます。
=IFERROR(VLOOKUP(A2,$E$2:$G$6,2,FALSE),"該当なし")
VLOOKUPの応用テクニック|知っていると差がつく3選
- 応用①:複数の条件でデータを抽出する方法
VLOOKUPは1つの条件でしか検索できません。
しかし、作業列を追加し、複数の条件(例:カテゴリとサイズ)を&でつないだキーを作ることで、複数条件での検索が可能になります。 - 応用②:VLOOKUPの弱点を克服!「INDEX & MATCH関数」
VLOOKUPは右側の列しか検索できません。
もし「商品名」から「左にある商品コード」を探したい場合は、INDEX関数とMATCH関数を組み合わせるのが一般的です。 - 応用③:「*(アスタリスク)」を使ったあいまい検索
検索値にワイルドカード*を使うと、部分一致の検索ができます。
例えば、"りんご*"と指定すれば、「りんご」で始まるすべてのデータを検索できます。
INDEX & MATCH関数に関してはこちらの記事を確認してください👇
複数条件での検索を行いたい場合はこちらの記事を確認してください👇
次世代のXLOOKUP関数との比較
XLOOKUP関数は、VLOOKUPの弱点をすべて克服した新しい関数です。
- VLOOKUPではできなかった「左側の列の検索」が簡単にできる。
- エラー処理も関数内で完結できる。
- 列番号の指定が不要。
XLOOKUPは非常に便利ですが、まだ新しいバージョンのExcelでしか使えないケースもあります。
取引先とのやり取りなどを考えると、依然としてVLOOKUPの知識は必須です。
| 比較項目 | VLOOKUP関数 | XLOOKUP関数 |
|---|---|---|
| 左側検索 | できない | できる |
| 列番号の指定 | 必要 | 不要 |
| 対応バージョン | ほぼ全てのExcel | Excel 2021 Microsoft 365 Googleスプレッドシート |
よくある質問(FAQ)
- Qこの記事の内容はGoogleスプレッドシートでも使えますか?
- A
はい、使えます。
VLOOKUP関数の数式、エラーの原因、応用テクニックのほとんどは、Googleスプレッドシートでも同様に機能します。
- QVLOOKUPで複数結果をすべて抽出できますか?
- A
VLOOKUPは最初に見つかった1つのデータしか返せません。
複数結果を抽出したい場合は、FILTER関数(Excel 365/スプレッドシート共通)など、別の関数が必要です。
- Q列番号を数えるのが面倒です。何か良い方法は?
- A
MATCH関数を列番号の引数に組み合わせることで、列の見出し名から列番号を自動で取得できます。
- Q参照範囲の修正が大変です。
- A
Excelの「テーブル」機能や、スプレッドシートで範囲を「A2:C」のように行番号を省略して指定することで、データの増減に自動で対応できます。
- Q就職活動でアピールできるレベルは?
- A
「基本的な使い方を理解し、#N/Aエラーに自分で対処できる」レベルであれば、十分にアピールできます。IFERROR関数と組み合わせられれば、さらに評価は高まります。
まとめ:VLOOKUPを使いこなし、面倒な作業から解放されよう
VLOOKUPは、日々の面倒なデータ照合作業を自動化し、あなたの仕事時間を劇的に短縮してくれる強力なツールです。
ExcelでもGoogleスプレッドシートでも操作はほぼ同じです。
まずはこの記事の通りに真似をするところから始めてみてください。
一度やり方を覚えれば、面倒な作業が一瞬で終わり、その効率の良さに驚くはずです。






