「画像やPDFファイルの保存先を自由に変えたい」
「uploadsフォルダ以外にメディアを保存したい」
「セキュリティを少しでも高めたい」
このような要望に応えるために、この記事ではWordPressでメディアのアップロード先を変更する方法を初心者にもわかりやすく解説します。
なぜアップロード先を変更するのか?
WordPressでは、画像やPDFなどのメディアファイルは初期設定で次のような場所に保存されます:
https://example.com/wp-content/uploads/2025/07/sample.jpg
このように、「wp-content」「uploads」といったディレクトリがURLに含まれることで、以下のような課題が生じることがあります。
主な理由
1. URL構造が煩雑になる
年月で自動的にフォルダ分けされるため、ファイルがどこにあるのか把握しづらくなることがあります。特定の用途や分類で管理したい場合には不便です。
2. セキュリティリスクが高まる可能性
「wp-content」という名称はWordPressの構造に特有です。これがURLに見えることで、
- WordPressで構築されたサイトであることが外部に簡単に知られる
- 自動Botによるスキャンや攻撃の対象になりやすくなる
といったリスクがあります。
アップロード先を「images」や「media」などに変更することで、こうした構造の露出をある程度回避することができます。
3. カスタム用途に合わせたい
資料配布用のファイルは /downloads/、広報画像は /assets/ に入れるなど、目的に応じて柔軟にディレクトリを使い分けたいケースにおいても、アップロード先の変更が有効です。
デフォルトのアップロード先の構造
WordPressでは、標準で次のような場所にメディアファイルが保存されます。
https://{ドメイン}/wp-content/uploads/{年}/{月}/{ファイル名}
これを、たとえば以下のような形式に変更できます:
https://{ドメイン}/images/{ファイル名}
このように変更することで、URLが短くなり、構造もすっきりとわかりやすくなります。
アップロード先を変更する手順
以下の手順で、WordPressのメディアアップロード先を任意のディレクトリに変更できます。
今回は例として「images」フォルダに変更する手順を紹介します。
① 保存先となるフォルダを作成する
まず、WordPressのルートディレクトリ(wp-content や wp-admin などがある階層)に、保存先となるフォルダ(例:images)を作成します。
フォルダ作成方法の例
- FTPソフト(例:FileZilla)
- レンタルサーバーのファイルマネージャー機能(例:エックスサーバー、ConoHaなど)
作成先は、WordPressをインストールしているルートディレクトリ直下になります。
/home/ユーザー名/public_html/images
② WordPressの詳細設定画面を開く
WordPress管理画面には表示されていない「詳細オプション設定画面(options.php)」を直接開きます。
アクセス方法
以下のURLにアクセスします:
https://{あなたのドメイン}/wp-admin/options.php
③ 「upload_path」と「upload_url_path」を設定する
options.php ページ内で次の2つの項目を探します:
| 項目名 | 入力内容 |
|---|---|
upload_path | images(ルートディレクトリからの相対パス) |
upload_url_path | /images または https://{ドメイン}/images |

用語の解説
- upload_path:実際の保存先フォルダを、WordPressルートからの相対パスで指定します。例:
images - upload_url_path:Web上でアクセスされるURLを、絶対パスまたはURLで指定します。例:
/imagesまたはhttps://example.com/images
④ 年月ごとの自動整理を無効にする
WordPressでは、ファイルを年月別に自動でフォルダ分けする設定がデフォルトで有効になっています。
これを無効化することで、すべてのファイルが1つのフォルダに保存されるようになります。
手順
- 管理画面の「設定」>「メディア」をクリック
- 「アップロードしたファイルを年月ベースのフォルダーに整理」のチェックを外す
- 「変更を保存」をクリック
よく使われるアップロード先フォルダ名
アップロード先を変更する際、どのようなフォルダ名にするべきか迷う方も多いかと思います。以下に、目的別によく使われる名前の例を紹介します。
目的別によく使われるフォルダ名
| フォルダ名 | 主な用途・特徴 |
|---|---|
images | 画像専用(JPEG・PNG・GIFなど)に使用される定番名 |
media | 画像・動画・音声などメディアファイル全般を含む |
assets | 画像・PDF・CSS・JSなど静的な素材をまとめる目的で使用 |
files | PDFやZIPなど、資料・書類ファイルの保存に便利 |
downloads | 配布用のファイル(マニュアル、アプリ等)に適した構成 |
documents | 文書ファイル(Word、PDF)中心のサイトにおすすめ |
content | コンテンツ全般を格納したい場合に幅広く使える名称 |
フォルダ名を決めるポイント
- 画像だけ管理したい場合は
imagesが無難です。 - 配布資料や多様な形式を扱う場合は
mediaやfilesがおすすめです。 - 将来的な保守性や他の開発者との連携を考えると、意味が明確で管理しやすい名前にしておくことが重要です。
設定後の確認と注意点
設定後は、管理画面から実際に画像やPDFなどをアップロードし、指定したフォルダに正しく保存されているか確認しましょう。
よくあるトラブルと対処法
| 問題 | 原因の例 | 解決方法 |
|---|---|---|
| アップロードに失敗する | フォルダが存在しない/パーミッション不足 | FTPで作成し、パーミッションを755に設定 |
| URLが正しく反映されない | upload_url_path の入力ミス | /images またはフルURLを確認 |
| 年月フォルダに自動分割されてしまう | チェック設定が有効のまま | 「年月ベースの整理」を無効に設定 |
よくある質問(FAQ)
- Q設定変更後、過去にアップロードした画像のURLはどうなりますか?
- A
過去にアップロードしたメディアファイルは、設定変更の影響を受けず、そのまま
wp-content/uploadsに残ります。
新しいアップロード先は以降にアップロードしたファイルにのみ適用されます。
- Q「年月でフォルダ分けしない」と何が変わりますか?
- A
チェックを外すことで、すべてのファイルが1つのフォルダ(例:
/images)に保存されるようになります。
整理されなくなるため、ファイル数が多くなると管理しづらくなる可能性はありますが、URLが短くシンプルになるメリットもあります。
- Qセキュリティ対策として、これだけで十分ですか?
- A
いいえ、フォルダ名を変更することはあくまで一部の対策にすぎません。
WordPressサイトのセキュリティを高めるには、次のような対策も併用することをおすすめします:- ログインURLの変更(
wp-login.php→ 別名) - WAF(Webアプリケーションファイアウォール)の導入
- 不要なテーマやプラグインの削除
- 最新バージョンへの常時更新
- ログインURLの変更(
まとめ
WordPressでは、初期状態では wp-content/uploads/年/月 にメディアが保存されますが、設定を変更することで任意のフォルダにアップロード先を変更することが可能です。
以下の手順を行えば、初心者でも簡単に設定できます:
- 保存用のフォルダを作成する(例:
images) options.phpでupload_path/upload_url_pathを設定- 年月ごとの整理設定を無効にする
- アップロード動作を確認する
さらに、セキュリティ強化やURLの簡素化という点でも効果があるため、中級者以上にもおすすめできるカスタマイズです。




※ディレクトリ名は
images以外でも構いません。用途に応じてmedia,files,downloadsなど適切な名前を選んでください。