Excelで重複を取り除くために便利な「UNIQUE関数」。しかし、Excelのバージョンによってはこの関数が使えないことがあります。
「UNIQUE関数がない場合はどうすればいいの？」
そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
この記事では、UNIQUE関数が使えない場合でも簡単に重複を取り除く方法を初心者向けにわかりやすく解説します。
ExcelでUNIQUE関数が使えない理由とは？
UNIQUE関数はExcelの最新バージョン（Microsoft 365またはExcel 2021）でのみ利用できます。
これより古いバージョン（Excel 2019、Excel 2016など）では使えません。
ご自身のExcelバージョンを確認するには、以下の手順でチェックできます。
- Excelを開く
- 左上の「ファイル」→「アカウント」を選択
- 「製品情報」でバージョンを確認
もしUNIQUE関数が使えない場合は、これから紹介する代替方法を試してみましょう。
重複の削除機能を使う
Excelには標準で「重複の削除」機能が搭載されています。
この機能を使えば、数クリックで重複を簡単に除去できます。
手順
- 重複を取り除きたいデータ範囲を選択
- 「データ」タブに移動
- 「重複の削除」をクリック
- 重複を除去したい列を選択し「OK」を押す
これだけで、重複データがすぐに削除されます。
フィルター機能を利用する
データを削除せずに、重複を無視して表示する方法もあります。
手順
- 重複を取り除きたい範囲を選択
- 「データ」タブ → 「フィルター」をクリック
- フィルターアイコンが表示された列で「フィルターオプション」を選択
- 「重複を無視する」にチェックを入れて「OK」を押す
これで、重複を除いたデータのみが表示されます。
COUNTIF関数とINDEX関数を使う
少し複雑ですがExcel関数を組み合わせることで、重複を除去したデータを別のセルに抽出できます。
手順
- データの範囲を「A列」にあるとします。
- B列に以下の式を入力
=IF(COUNTIF($A$1:A1,A1)=1,A1,"")→ 初めて出現するデータだけを表示
- C列に以下の式を入力
→ 抽出したデータをまとめて表示=IFERROR(INDEX($A$1:$A$100,SMALL(IF($B$1:$B$100<>"",ROW($A$1:$A$100)),ROW(A1))),"")
※ この数式は「Ctrl + Shift + Enter」で入力してください。
まとめ
UNIQUE関数が使えない場合でも、Excelには重複を除去する方法がいくつもあります。
- 手軽に: 「重複の削除」機能
- データを保持しつつ: フィルター機能
- 応用的に: COUNTIF関数とINDEX関数
作業に合った方法を選んで、快適にExcelを使いこなしましょう！
