あなたは、AIにAmazonや楽天の商品比較やレビューの要約を頼んで、「直接閲覧することはできません」と返答されたことはありませんか?
実は、ChatGPTやGeminiのような生成AIは、Amazonや楽天の商品ページを直接見る(リアルタイムでアクセスする)ことは基本的にできません。
その理由は、単なる技術的な問題ではないのです。
今回は、その意外な理由と、私たちがAIをより賢く使うための解決策を解説します。
理由1:ECサイトのビジネスモデルとデータ保護

Amazonや楽天は、ユーザーがサイトを訪れて買い物をすることを前提にビジネスをしています。
もしAIが自由に商品ページを見て、ユーザーに直接情報を伝えてしまったらどうなるでしょうか?
ユーザーはサイトに行かなくても買い物が完結してしまい、ECサイト側は広告収入や「ついで買い」の機会を失ってしまいます。
さらに、商品データ(価格、レビュー数、在庫状況など)は、ECサイトにとって最も重要な資産です。
AIがこれらの情報を無断で収集し、競合他社に利用されることを防ぐため、サイト側はAIによる無許可のウェブスクレイピング(自動情報収集)を厳しく禁止しているのです。
理由2:技術的な制限と利用規約

ECサイトは、ただ「来るな」と言うだけでなく、技術的な対策も講じています。
ウェブサイトにはrobots.txtというファイルがあり、AIやボットに対して「このページにはアクセスしないでください」というルールを設定しています。
これは単なるルールではなく、サイトの利用規約に明記されている法的・倫理的な側面を持つルールです。
AIは、これらのルールを無視してアクセスすれば規約違反となり、最悪の場合、開発元が法的な問題に直面するリスクがあります。
だからこそ、AIはECサイトのルールを尊重し、直接的なアクセスを避けているのです。
では、どうすればAIに商品情報を整理させられる?

「じゃあ、AIは買い物には役に立たないの?」そんなことはありません。
直接アクセスできないという問題を解決するための、最も確実で賢い方法があります。
それは、あなたが商品ページのテキストをコピー&ペーストしてAIに渡すことです。
最も確実な方法:テキストをコピペする
この方法が最も優れている理由。それは、AIが最も得意とする「テキスト処理」を最大限に活かせるからです。
AIは、あなたが提供した正確な情報を基に回答を生成するので、不確かな情報や誤った推測を防ぐことができます。
【手順】
- ブラウザで商品ページを開く。
- 要約したい部分(商品の説明文、レビュー欄、仕様表など)をCtrl + A(全選択)Ctrl + C(コピー)でコピーする。
- そのテキストをAIのチャットボックスに貼り付け、要約や比較を依頼する。
スクリーンショットではダメなの?

スクリーンショット(キャプチャ)を貼り付けるという方法もありますが、これはあまり推奨されません。
AIは画像内の文字をOCR(光学文字認識)という技術で読み取りますが、文字の大きさ、フォント、画質などに左右され、誤認識が起こりやすいからです。
また、スクリーンショットはページの一部しか捉えられないことが多く、情報が不完全になりがちです。
正確性、網羅性、処理の速さという点より、テキストのコピー&ペーストが圧倒的に優れています。
よくある質問(FAQ)
- QChatGPTやGeminiは本当にAmazonや楽天を直接見られないの?
- A
はい。利用規約や技術的な制約により、AIは商品ページを直接閲覧できません。
- Qスクリーンショットを渡してもいい?
- A
使えないわけではありませんが、OCRで誤認識が起こりやすく情報も不完全になりがちです。
正確さを求めるならテキストのコピー&ペーストが最適です。
- Q最新の価格やレビュー数をAIに教えてもらえる?
- A
最新情報は直接商品ページを確認できないので、自動取得できません。
あなたがコピーしたテキストを基に整理・要約するのがAIの得意分野です。
- Q今後はAIがAmazonや楽天と公式に連携する可能性はある?
- A
将来的にはありえます。公式の仕組みが整えば、買い物体験はさらに便利になるでしょう。
まとめ:AIは「賢い秘書」として活用しよう
生成AIは、なんでもできて、すべてを知っているわけではありません。
あくまでもあなたの質問に答える「賢い秘書」として活用しましょう。
商品ページの情報を正確に整理してもらいたいなら、AIに「どこから情報を得ればいいか」を明確に教えてあげることが大切です。
今回ご紹介した「コピー&ペースト」は、AIをより賢く、そして安全に活用するための最も簡単な方法です。
今後、AIとECサイトの連携がさらに進み買い物体験はもっと便利になるでしょう。
しかし、現状のAIを使いこなすには、私たちが少し工夫をしてあげる必要があることは覚えておきましょう。



